2026/07/21 10:00
今週(2026年7月25日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、米ジョージア州アトランタ出身のラッパー、フューチャーの最新スタジオ・アルバム『ザ・リアル・ミー』が初登場1位を獲得し、通算12作目となるNo.1タイトルを獲得した。TOP10には、7位にザ・ローリング・ストーンズのニュー・アルバム『フォーリン・タングス』がデビュー、9位には『ヒーテッド・ライバルリー』サウンドトラックがランクインしている。
No.1デビューを飾ったフューチャーの最新作『ザ・リアル・ミー』は、どちらも首位を獲得したメトロ・ブーミンとのジョイント・アルバム『ウィー・ドント・トラスト・ユー』(2024年4月6日付)、『ウィー・スティル・ドント・トラスト・ユー』(2024年4月27日付)以来のプロジェクトで、アルバム・チャート“Billboard 200”では通算12作目の首位を獲得し、以下に続く史上4番目の記録を達成した。
・ザ・ビートルズ:19作
・ドレイク:15作
・テイラー・スウィフト:15作
・ジェイ・Z:14作
・フューチャー:12作
『ザ・リアル・ミー』は、6月15日にリリースがアナウンスされ、その10日後に発売日が7月10日になると発表された。6月26日にリリースされたリード・シングル「Radio」は、ラップ・ソングとR&B/ヒップホップ・ソングの両チャートでそれぞれTOP25入りを記録している。
初週(2026年7月10日~7月16日)の集計週に記録したアルバム換算ユニットは131,000で、その内訳はストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が118,000、アルバム・セールス(純粋な売上枚数)が13,000、トラックによる換算ユニット(TEA)は残りの僅かな数値だった。
アルバム収録曲のオンデマンド公式ストリーミング再生数は1億2,029万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでも1位に初登場。アルバム・セールス・チャートでは9位にデビューした。
『ザ・リアル・ミー』は、11曲を収録した通常版のダウンロード・アルバム、13曲を収録したアナログ盤(サイン入り2種を含む計4種類)、21曲を収録したCD(サイン入りを含む計2種類)、22曲を収録したストリーミング版がリリースされている。
2位から6位まではいずれも首位を記録したアルバムで、先週2位にランクインしていたオリヴィア・ロドリゴの『ユー・シーム・プリティ・サッド・フォー・ア・ガール・ソー・イン・ラヴ』(96,000ユニット/7%減)は、今週も同位をキープ。モーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』(73,000ユニット/2%減)は4位から3位、エラ・ラングレーの『ダンデライオン』(73,000ユニット/4%減)は3位から4位に順位を入れ替えて、ノア・カーンの『ザ・グレイト・ディヴァイド』(67,000ユニット/8%増)は6位から5位、ドレイクの『アイスマン』(61,000ユニット/10%減)は5位から6位に、こちらも順位を入れ替えた。
続いて今週7位には、ザ・ローリング・ストーンズの最新スタジオ・アルバム『フォーリン・タングス』が初登場して、アルバム・チャート“Billboard 200”における史上最多TOP10獲得数の記録を更新し、通算39作目のランクインを果たした。それに続くのがバーブラ・ストライサンドの34作で、3位には33作でフランク・シナトラがランクインしている。
『フォーリン・タングス』は、初動53,000アルバム換算ユニットを記録。その内訳は、アルバム・セールスが48,500(アルバム・セールス・チャートで1位に初登場)、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが4,000(収録曲のオンデマンド公式ストリーミング再生数448万回)となっている。
初週の売上(48,500)は、複数のアナログ盤、4種類のCD、2種類のダウンロード・アルバム、1種類のカセットテープによって後押しされた。
『フォーリン・タングス』は、2023年11月4日付のチャートで初登場3位を記録した前作『ハックニー・ダイアモンズ』に続くアルバムで、本作からはラジオ・プロモーションされたリード・シングル「イン・ザ・スターズ」が、アダルト・オルタナティブ・エアプレイ・チャートで最高14位を記録している。
伝記映画『Michael/マイケル』の劇場公開を受けて再ヒットしている故マイケル・ジャクソンの『スリラー』(41,000ユニット/前週比3%減少)は、先週に続き今週も8位にランクイン。続いて9位には、世界的に大ヒットしているTVドラマ・シリーズ『ヒーテッド・ライバルリー』のサウンドトラックが、CDとアナログ盤のリリース効果によりランクインした。初週で記録した41,000ユニットの内訳はほとんどが純粋なアルバム・セールスによるもので、アルバム・セールス・チャートでは初登場2位を記録している。
TVシリーズのサウンドトラックとして同チャートに初登場でTOP10入りしたのは、2015年3月28日付のチャートで初登場1位を記録したFOXテレビの『Empire/エンパイア 成功の代償』以来、約11年ぶりで、本作以降にTOP10入りしたTVシリーズのサウンドトラックは、2025年12月6日付のチャートで8位(前週70位)にジャンプアップしたPrime Videoの『ハズビン・ホテルへようこそ シーズン2』しかない。
『ヒーテッド・ライバルリー』は、2025年11月28日にカナダのストリーミング・サービスCraveでプレミア配信され、同日にアメリカのHBO Maxでも配信がスタートした。全6話からなるシーズン1は12月26日に最終回を迎え、すでにシーズン2への更新も決定している。
本作のフィジカルは、2種類のアナログ盤と2枚組のCDとしてリリースされた。アナログ盤には、ドラマ内で使用された楽曲(t.A.T.u.の「オール・ザ・シングス・シー・セッド」、ウルフ・パレードの「アイル・ビリーブ・イン・エニシング」、ファイストの「マイ・ムーン・マイ・マン」など)に加え、ピーター・ピーターが手掛けたオリジナル・スコアのハイライトが収録されている。CDはさらにトラックリストが拡張され、これらの挿入歌に加えてピーター・ピーターによる劇伴の完全版が網羅されている。
今週のTOP10を締めくくったのはモーガン・ウォーレンの前作『ワン・シング・アット・ア・タイム』(37,000ユニット/2%減)で、前週の11位から10位にTOP10復帰を果たしている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは7月23日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ザ・リアル・ミー』フューチャー
2位『ユー・シーム・プリティ・サッド・フォー・ア・ガール・ソー・イン・ラヴ』オリヴィア・ロドリゴ
3位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
4位『ダンデライオン』エラ・ラングレー
5位『ザ・グレイト・ディヴァイド』ノア・カーン
6位『アイスマン』ドレイク
7位『フォーリン・タングス』ザ・ローリング・ストーンズ
8位『スリラー』マイケル・ジャクソン
9位『ヒーテッド・ライバルリー』サウンドトラック
10位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォーレン
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